「ほたるの星」

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ほたるの星 [DVD]

「ほたるの星」公式ホームページ

山口県の小学校に赴任した新人教師が、生徒たちといっしょに地元の川にホタルを飛ばすまでを描いた学校もの。
NHKの朝の連ドラでも先生役を演じた小沢征悦さんが、まじめで情熱的でういういしさあふれる先生役を好演している。

それなりに期待していたのだが、チケットショップで前売券を 600円!! で入手した。

…結果としては、まあ 600円ぐらいが妥当だなあ、と納得する程度の映画。

残念なのは、せっかく実話をもとにしていながら、そのリアリティーが希薄なこと。
ありがちだけど、冒頭でテロップで入れるとか、最後にニュース映像的なのを入れたりするだけで、印象はかわると思う。

そして、生徒たちのなかでカギとなる星比加里(ひかり)を演じた子役(ハロー!プロジェクトの一員とのことだが)が、おしいなあという感じ。
いろいろ抱えて東京から転校してきて、心をひらけず、なかなかクラスにもとけこめない…という確かに難しい役柄なのだ。
気難しそうで表情が少ない、という点では悪くないが、クラスのみんなや先生とのかかわりのなかで回復できた…という笑顔の印象が薄いので感動がもりあがらない。
こういう映画は、子どもがたまらなくかわいくて、いじらしいってのがかなりの割合を占めるからねぇ…。

で、やっぱり最後のホタルのシーン。
劇場に掲示してあった新聞記事によると、「ほとんど CG をつかっていない」とのことだが、やっぱり CG くさいシーンが後味の悪さを残す。
そりゃ、難しいんだよね、ホタルは。
昔、宮本輝さんの小説「蛍川」が映画化されると聞いて、小説の方を読んで感動、わくわくして見にいった映画は、やっぱりラストのホタルの群舞のシーンでがっかり来たことを思い出した。

…と、ひさしぶりにけなしまくってしまった。
実話の方がどの程度かはわからないけれど、どう考えたって感動的な話であることは間違いない。
その着想が生かしきれてないんだよなあ…とくやしまぎれで紹介してみました。
600円のチケットが入手できたらぜひご覧ください(笑い)。

あと、この間紹介した「チルソクの夏」につづいて、また山口県が舞台なんだよね。
ほかにも気になってた映画の一つ、「みすゞ」も山口県でのロケだったと記憶してる。
なんなんだろ?
日本的な風景が残ってるところを探すと山口県になるのか、県としてある種の村おこしで映画を誘致してるのか…。
妻のふるさと、福岡県のとなりってことで、いろいろ気になってる。
結論は、宿題にしたいと思います。


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