酒を飲んでは大暴れする「彼女」と、ゲロをはかれ殴られても彼女についていくトホホな彼、キョヌの話。
ラストのどんでん返しは、まさに韓流だ。
この主演のチョン・ジヒョン、監督のクァク・ジョエンで、パート 2 的な映画が公開されるとのこと。
タイトルは「僕の彼女を紹介します」。
以前に紹介した「ラブストーリー」とも同じ監督で期待が高まる。
ぼくはクァク・ジョエン監督、すごく好き。
この作品も、「ラブストーリー」も、主役の男がちょっとトホホで、でもストーリーのなかで魅力が見えてくるというつくり。
恋はルックスでするんじゃなくて、エピソードから生まれてくるという感じが。
途中、彼女が彼に対する思いに気づいて、彼を探して街のなかを走るシーンがある。
ぼくは見た瞬間、「あ、『アパートの鍵貸します』だ」と思った。
ビリー・ワイルダー監督の「アパートの鍵貸します」ではラスト直前で、同じように恋心に気づいたシャーリー・マクレーン演じる彼女が彼のもとに走る。
「あぁ、このシーンを撮りたかった映画だな」というぐらい印象的なシーンなのだ。
そしたら案の定、「ラブストーリー」のDVDで、影響を受けた監督に、ビリー・ワイルダーの名前をあげていた。
なんか、妙にわかりあえた気分(一方的だけど)。
こういう古典をふまえて、しかもそこへのリスペクトが感じられるつくりが実にツボ。
次回作も、ホント楽しみ。
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