「猟奇的な彼女」のトホホくん役を演じたチャ・テヒョン、「ラブ・ストーリー」で二役の主役を演じたソン・イェジンをメイン・キャストにすえるとくれば、いかにも前記の2作品をつくったクァク・ジェヨン監督の雰囲気に期待しないではいかないわけで…。
さっそく、公開の翌日からいってきました。
劇場は180席と表示があったので、中規模の映画館という感じだけど、ほぼ満席。
隣に座った女子高校生の二人組から、老夫婦という感じの姿も見られ、幅ひろい年齢層に注目されているのは、「韓国ドラマ・パワー」を感じるさせる。
ストーリーは、若い女同士の友人の間に主役の男性が割って入って、恋愛としての三角関係、3人相互の友人関係という不思議な人間関係が織りなしていくドラマ、という感じです。
しかぁし、結果としては「普通の映画」。
前の回を終えて出てくる観客の表情を見て、イヤぁな予感がしたんだけど、やはり…。
「韓国ドラマ」的な「大きな秘密」が隠されているんだけど、その秘密が解けた後でも、ストーリー全体を揺るがすような大波乱にはならないし。
主役の男性は、二人の女性のうち一方から一方へと、恋愛感情を変化させるのだけれど、説明が足りなくて、「なんで心がわり? いつの間に?」とおいていかれる感じ。
当たり前だけど、「韓国ドラマ」といっても「当たり・外れ」はあるわな。
日本映画でもハリウッド映画でもあるように。
あ、念のためいっとくと、前述のチャ・テヒョンもソン・イェジンも、そして松たか子さん似の(笑)イ・ウンジュも、演技はがんばってました。
あくまで問題はストーリー、つーことで。
ま、いまこの作品以外で公開中の韓国映画注目作といえば「シルミド」に「ブラザー・フッド」ですからね。
「冬ソナ」、クァク・ジェヨン監督の流れの「韓国”青春”ドラマ中毒」な人にとって、息つぎになるかも。
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