発売元 : エレクトロニック・アーツ
型番 : SLPS-25239 / 価格 6,800 円(税別)
一言でいっちゃうと、ストリート・バスケを NBA の選手でプレイできちゃうゲーム、ってなことになるわけだが、それだけではこのゲームを表現したことにはならない。
全体にあふれる HipHop を楽しむところにこのゲームの真髄がある。
「そりゃねーだろ、おい」とツッコミたくなるオーバーアクション満載がなんとも爽快。
アリウープ決めるのにジャンプして空中でパスを待つわけだが、そのジャンプもゴールのバックボードはるか上を「びよーーーーん」と飛んで、「ガッ」とパスをうけて、「ズドーーン」とダンク!! ――「…快・感…」(30代限定)。
ディフェンスにしても、アウトサイドからのシュート(公式バスケの 3 ポイント)をゴール下からジャンプして、「ブローック」…どころかキャッチ!? 「そりゃねーだろ、おい」。
こういうゲームの基本がなんとも気持ちいい。ダンクやドリブルのアクション・パターンも多く、悪い意味での「ゲームっぽさ」もなし。
その辺がゲーム・システムとしても生きていて、シュートでのスコアとは別に、カッコいいアクションをきめると入る「芸術点」みたいなのがあって、それがたまると大逆転のスーパー・シュートを決められる。
それだけじゃない。
画面上の選手の動きがうみだすリズムと、ノリノリのBGM 、黒人英語 (Tha- を Da- とか、Your を YO とかしちゃうヤツ)なアナウンス、ファイン・プレーが決まったときのリプレー、選手のウエアと背景に描かれたグラフィティ風の落書き…などなどが相乗効果を発揮して、全体としてなんともいえない HipHop なグルーブ感をつくる。
…と、ここまでは、前作「NBA ストリート」とも共通するのだが、今回は、いわゆるボス・キャラとして往年の名 NBA 選手が登場する。
名前ぐらいは聞いたことがあるという程度であっても、実在したキャラクターが登場したことで、ぐっとゲームに「地に足が着いた」感が生まれた。
1ゲーム21点先取で、だいたい 10 分程度で決着がつくのも気軽でいい。ちょっとはじめてチャチャッと終わる、ライト・ゲーマーにはありがたい。
(逆に、ついつい「もう1ゲーム」と、やってしまうのが泣きどころ)
唯一の欠点は、試合前のロード時間が長いこと。全体の爽快感に対して、これだけはいかがなものか。
プレステ 2 用のハードディスクを買ったのでさっそく試してみたが、期待を裏切るごとく非対応。
「次回作も多分買う !!」(と恩に着せつつ)、この点はなんとかしてほしいと切に願う。
本国アメリカでは NBA のシーズンが開幕したわけだが、3 人ずつで名前もおぼえやすいこのゲームは NBA 入門にもおすすめっ!! ――とまとめつつ、もう1ゲーム…。
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