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「日経ソフトウエア プレミアム総集編 プログラミングまるごとパック」

日経ソフトウエア プレミアム総集編 プログラミングまるごとパック

発行元 : 日経BP社 / 定価 : 1,995円(消費税95円ふくむ)

要は雑誌「日経ソフトウェア」の1年分バックナンバーCD-ROM。
特定の分野に偏らない、Web みたいに細切れじゃない、など、資料的になにかと便利。
複数の記事に関心があるなら、「買い」じゃないでしょうか。

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「ウェブ・ユーザビリティ―顧客を逃がさないサイトづくりの秘訣」

ウェブ・ユーザビリティ―顧客を逃がさないサイトづくりの秘訣
著者 : ヤコブ・ニールセン / 監修 : 篠原稔和
発売元 : インプレス / 定価2,940円(消費税140円ふくむ)

あ、だいぶ前に読み終わってたのにほったらかしてた。

ウェブデザインのリハビリをやっていくなかで、「いま技術として熱いな」と思ったのが、このユーザビリティーとか、アクセシビリティーの問題。
ウェブデザインってのもこれだけ浸透してくると奇をてらったものよりも、当たり前のもののほうが味わい深く、反復的に訪れたくなるもの(と、かくありたい)。
やっぱり、日本人には白いご飯というか。

この本の中身も要は「基本に忠実に」ということ。
インターネット接続の前提がモデムで、妙にみみっちいと感じる内容もあるけれど、逆に大切なことが読み取りやすくなっている本といえると思う。

おすすめです。
世の中に、「いい」ホームページが広がらんことを。

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「オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン」

オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン
著者 : エリック・ガンマ、ラルフ・ジョンソン、リチャード・ヘルム、ジョン・ブリシディース
出版社 : ソフトバンクパブリッシング / 定価 5,040円(消費税240円ふくむ)

いわゆる「GoF本」。
「月刊JavaWorld」2005年8月号で、「デザイン・パターン攻略ガイド」の特集をやっているので、あらためてひっぱりだす。

「JavaWorld」の特集記事を読んでも、あらためて重要性はわかるのだが、C# と Java しか読めないので、「GoF本」の C++ は致命的。

ちなみに、同じソフトバンクパブリッシングからは「増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門」というのも出ている。

こっち買うべきだった? もしかして。

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「エンド・マークから始まる」

エンド・マークから始まる―片岡義男恋愛短編セレクション・夏

著者 : 片岡義男
出版社 : 角川書店 / 定価460円(消費税21円ふくむ)

「あー、なぁーんも考えたくない。」
…という気分のときというのは、ほんとに何にも考えないのはかえってつらいもの。
気分転換になるものはないか、と本棚をながめていると目に入ったのがこれ。
数年前、旅の気分を味わおうと買って、旅の途中は旅そのものが旅の気分なので(ややこしいな)、ほとんど読まずに本棚で眠っていた。

現実逃避にはぴったりのある種のファンタジー。
片岡義男さんの文庫は、高校生時代に1日2冊のペースで読んでいたので、なんとなくなつかしい。
そのベスト盤ともいえるこの1冊、ハズレなわけがない。
満足、満足。

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「UMLワークブック」

UMLワークブック

著者 : 山田 健志 / 出版社 : 翔泳社
定価 : 2,079円(消費税99円ふくむ)

同シリーズの「オブジェクト指向ワークブック」が自分的に「あたり」だったのと、UMLを勉強中ということでチョイス。

「ワークブック」というタイトルどおりの書き込み式で身につける感じは前作と同様にいい感じ。
しかし、本書は「オブジェクト指向…」にあった「現実をどうとらえるか」「どう反映させるか」という点の印象が弱い。

野球とホテルの予約システムという、コンピュータ・システム的に遠そうなものと近そうなもの、大きく2つを例にしながら全体はすすんでいく。
その点ではけっして題材が現実離れしている印象はないのだが…。

なるほど。
例の状況説明もふくめて、図示のすべてが基本的にUMLでおこなわれているから、UMLから入ってUMLを学ぶ、すなわち「狭い世界のなかにいる」という印象がつよかったのだ。
確かにUML以外の図表で状況を説明するのが適切なら、そもそもUMLの必要がないという自己矛盾におちいってしまう。
著者の「信念」としてUMLによる図示をつらぬいた、ということなのだろう。

それはそれで間違いだとは思えない。
しかし、つきあっている読者にはなんとも単調な印象が…。
UMLを身につけたいという確固たる意思を前提にした良書。

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「九州の蒸気機関車」

九州の蒸気機関車

著者 : 鉄道少年探偵団
出版社 : 海鳥社 / 定価2,415円(消費税115円ふくむ)

この写真集の主役は人間であり、蒸気機関車はそのあこがれの対象である。
「福岡地方に珍しく雪でも降ろうものなら、一も二もなく撮影に飛び出してゆく。学校はいったいどうなっていたのやら」(「はじめに」より)――そんな撮り手たちの熱い青春こそがこの本のテーマなのだろう。

表紙の写真一つとっても、いったいどうやって撮ったものやら。
線路に立ちはだり、運転手にどやされるかもしれない、ぎりぎりのところで必死にシャッターチャンスを待つ心臓の鼓動が伝わってくるようだ。

もしかしたら、被写体は時代のアイドルでもよかったかもしれない。もっといえば、こうして形に残らない、スポーツでも音楽でもよかったかもしれない。
友人、いや同志たちと過ごした濃密な時間がページのなかに凝縮されている。
そういう集中力と情熱があったのが蒸気機関車に代表される昭和という時代だったのだろうか。

単なる鉄道写真にとどまらず、時代を切りとったジャーナリズムを感じさせる一冊である。

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「オブジェクト指向ワークブック―分析・設計トラック」

オブジェクト指向ワークブック―分析・設計トラック
著者 : 山田 健志 / 出版社 : 翔泳社
定価 : 1,659円(消費税79円ふくむ)

オブジェクト指向強化月間第2弾ということで。
ワークブックというとおり、きわめて初心者むけの入門書ということになっているが、自分としては、これほどオブジェクト指向の説明として「なるほど」と思えた本はなかった。
しかも、そのオブジェクト指向の概念の解説と、それを実際に生かした Java のコードの解説とがうまーく連携している。
これまで読んだ Java などの言語の解説書では、オブジェクト指向については、「予備知識」的な位置づけで、それが実際にコードにどう生きるかの解説とうまくかみ合っていなかったのではないか――とこの本を読んだ後につくづくと感じる。

最後、1/3 ぐらいを占める周辺知識についての部分は、「オブジェクト指向そのものとは無関係」という書評も見うけられたが、オブジェクト指向はどのようなニーズにこたえるのか、この基本的な知識をどう発展させていくか、と、まさに「入門者」にとって非常に有益な情報だと思う。

惜しむらくは、ボリュームの割りに値段が高いという印象。
どうも「ワークブック」のねらいであるはずの、書き込みに抵抗が生まれてしまう。(貧乏くさい? 笑い)
これで、1,000円以内ぐらいに抑えられれば、ベストセラー、ロングセラーになれると思うのだが。

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「Javaの絵本――Javaが好きになる9つの扉」

Javaの絵本――Javaが好きになる9つの扉
著者 : アンク / 出版社 : 翔泳社
定価 : 1,659円(消費税79円ふくむ)

この間、Java と C# とを並行的に学んできた。
しかし、「実力アップの秘けつはこれだ!――Java & .NET“超高速”学習法」(「日経ソフトウェア」2005年2月号)がヒントになって、並行的=バラバラに学ぶのではなく、相乗的に学ぶのがいいかも、と発想を転換することにした。

となると、やはりコアとなるのはオブジェクト指向。
ここのイメージをちゃんとしておかなくては…と選んだのがこの本。
入門書としては、いい感じなんじゃないかと思う。
基本的にねらいどおりの本だった。
やや図示それ自体を自己目的化したようで、球や直方体などの抽象的な図形が多用され、抽象的なことを抽象的なまま図にしたという感じを受ける。
もうちょっと具体性があってイメージしやすいものに置き換えられていればなおいいのではないか。
現状でも、充分合格点とは思うけど。

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「Visual C#.NET入門 活用編」

Visual C#.NET入門 活用編
著者 : 笠原一浩・山本美孝・山崎秀
出版社 : ソフトバンク / 定価 : 3,150円(消費税150円ふくむ)

基礎編」を買った流れで買ってみた。
しかし、「基礎編」が Visual Studio をつかってプログラムをする楽しさ、手軽さのツボを押さえていたのに比べると、ちょっとピントがずれている印象だ。

あくまで Visual Studio の操作の範囲内での「『基礎編』ではふれなかったややこしいところ」をとりあげているにすぎず、C# のステップアップの王道であろう、オブジェクト指向などの「理論」部分は、ほとんど解説せずにすすんでいく。
Visual Studio の機能や操作には一通り慣れられるものの、C# がわかるようになるわけではない、という印象。

くわえて、「基礎編」のカラー印刷によるやさしい印象からうってかわって本文中はスミ一色に。
ページ数は1/4、100ページほど多いものの、値段は約200円高。
基礎編」には、Visual Studio の体験版DVD-ROMがついていたことも考えると、妙に割高感があるのもマイナス要素。

そうはいっても、簡単な例題、解説、実際のサンプル・コードですすんでいく基本は変わっていないので、本書で一通り覚えるファイル操作や、別画面の呼び出しのあたりなんかは、印象をもとにあとでふりかえるのには便利だろう(実際、ぼくもそうなってるし)。

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「Visual C#.NET入門 基礎編」

Visual C#.NET入門 基礎編
著者 : 笠原一浩・山本美孝・山崎秀
出版社 : ソフトバンク / 定価 : 2,940円(消費税140円ふくむ)

C# の勉強するのに買ってみた。
ほんとに入門書。
で、タイミングよく、Microsoft の次期開発ツール、Visual Studio 2005 の日本語ベータ版が公開されていたので、これで実際に操作して勉強中。
ナイス・コンビネーション。

C# の前に Java にふれてたから、ホントによく似てることを実感。
で、Visual Studio をつかうと、画面設計をして、ちょちょっとコードを書くだけで、それっぽいソフトができあがる。
こりゃ楽しい。
あまり深まった解説書とはいいがたいけど、「えっ? プログラムってこんなに簡単で楽しいものなの!?」とまさに「入門」の「基礎」にはピッタリ。
ちなみに、Visual Studio .NET 2002 の体験版DVD-ROM がついてるので、この一冊だけではじめられます。