映画『ブラッド・ダイヤモンド』オフィシャルサイト
「BLOOD DIAMOND」オフィシャルサイト
あー、紹介が遅くなってトホホですが。
いい映画です。
この間紹介してきた、「ナイロビの蜂」や「ホテル・ルワンダ」に通じるアフリカものです。
この映画の特筆すべき点は、アフリカの人たち自身を主人公としてあつかっていること。
レオナルド・ディカプリオ演じるアフリカ生まれの白人・ダニー、そしてジェニファー・コネリー演じる生粋の欧米人・マディーと対比する形で、それを見事に表現している。
最後のシーンの国際舞台で、アフリカ人自らが語り、マディーら欧米人がそれを見上げるという撮り方をしているのはあまりお目にかかったことがない。
ダイヤモンドをアフリカ人の手に戻すという暗喩もいい。
その点が、「ナイロビの蜂」では弱かったなぁと、いまにして思えば。
「かわいそうなアフリカの人たちは、援助・救済の対象。自立なんて考えられない or 自立するための援助」といった80年代の「USA for Africa」的限界をはらんでいたように思う。
もちろん「ホテル・ルワンダ」は、主人公が現地・ルワンダの人たちなのでいうまでもなく「アフリカの人たちが主人公」なわけだが、あえて今作のように強調することに意味があったように思う。
さて、このシエラレオーネでのダイヤモンドの問題、最近ぼくに気づかせてくれたのは、カニエ・ウエストの「Diamonds From Sierra Leone」。
映画で、「めでたし、めでたし」というわけじゃないのですよ。
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