なんと立体メガネが4本ついてくる!!
んーまさにホームムービー。
「スパイキッズ」、「スパイキッズ 2」の前作はレンタル DVD で見たものの、今回はロードショー終了まぎわに映画館に見に行きました。
だって、なんつったって、3-D だもん。
「つくば万博」世代のぼくとしては、「立体映像」ってのは独特の輝きをもっているわけで。
今作「スパイキッズ 3-D」は、おもな舞台がビデオゲームの中。
弟ジュニが、姉貴カルメンを助けるために、レベル 5 クリアーをめざす。
(ってこの↑説明自体が、映画の説明なんだかゲームの説明なんだか…で、ややこしい)
ま、とにかく、いかにも CG な画面構成は、3-D 用の映像を簡単につくるにはぴったりだったようで、ストーリー上と 3-D という付加価値がうまくバランスをとっている。
「ゲームなんかの世界に閉じこもってるより、家族を大事に、現実の世界を活躍するほうがおもしろい」――というのがメッセージのようだ。
子どもたちがゲームの発売日に大金をもって列をつくってみたり、子どもがゲームに夢中になるようすを「洗脳」といってみたり…と、子どものゲーム漬けへの皮肉たっぷり。
ただ、このメッセージと舞台となるゲームの世界にギャップがあって、やっぱり映画のなかのゲームがおもしろそう(笑い)。
とくに F-ZERO 的なレース・ステージ、「メガ・レーサー」の立体感、スピード感は最高!! ――「この立体画面を操作できたら楽しいだろうなぁ」と、”不謹慎な” 感想をもってしまった。
残念なのは、3-D のシステムが、昔ながらの赤青方式だったこと。
どうしても、色の再現に限界が出てしまって、印象としてモノクロ映画になってしまう。
といっても映画館では、偏光方式なんてわけにはいかないんだろうなあ。
そしてもう一つ、ある意味で残念なのは、かわいかった「キッズ」もいまや「ティーンズ」へと成長してしまったこと。
この映画のラスト(エンド・ロールの後)では、カルメン役アレクサ・ヴェガとジュニ役ダリル・サバラが 1 作目のオーディションをうけている時の映像が出てくる。
「かわいかったなぁ」という感想より「大きくなったなぁ」というのが自然な見方だろう。
いずれにしても、このキャストでの「スパイキッズ 4」というのはちょっと期待できそうにない。
「大人も子どももいっしょに楽しめるスパイもの」という新機軸は、なかなか新鮮だった。
今作の出来不出来もさることながら、そのあたりのさびしい後味がなんともいえない。
「007 シリーズ」がジェームズ・ボンド役をリレーしながらつづいているだけに、そのパロディー作品でもある「スパイキッズ」シリーズに、そのあたりも学んでほしい。
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