これまで紹介した「猟奇的な彼女」と「ラブストーリー」のクァク・ジェヨン監督の最新作。主演は、「猟奇的な…」のチョン・ジヒョン。
文字通りドラマチックなストーリー展開と、トホホで素朴な普通の人を描いた前2作は、自分のツボにはまりまくりで大いに笑い、泣いた。
しかし、今作は…。
もうここで終わりかなぁ…というところから、一気にたたみかけるあたりは、「無難な」映画でとどまろうとしないエネルギーを感じるし、「泣かす」ムードづくりとしては、やはり一級。
しかし、どうもつくりこみが甘い気がする。
チャン・ジヒョン演じる主人公に双子の姉がいた、という設定。
ちょい役に、前2作からのゲスト出演で不自然に強い印象。
重要な寓話の印象が弱く、単なるどうでもいいエピソードの一つに見えてしまい、頭の中で軌道修正が必要…などなど。
どうも、これまでのクァク・ジェヨン監督の緻密なストーリーづくりとギャップを感じる。
挿入歌にX-Japanの「Tears」、韓流ブーム、エンドロールに妙に多い日本人名と日本企業――どうも、日本人むけの急ごしらえ作品という印象がつよいなぁ…。
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