著 : オージス総研
出版社 : 翔泳社 / 定価 : 2,940円(消費税140円ふくむ)
CD-ROMに「Konesa」というUMLツールの体験版が付属しているし、著者もその開発元であるオージス総研。
となると、予想できる通り、あまり問題意識をもたないで「10日」をすごしてしまうと、Konesaのつかい方は覚えても、UMLを学んだことにはならないという状態に陥ってしまうかもしれない。
ぼくは、Konesaとやらのツールの将来性に不安を感じたのもあって、Eclipse のプラグイン、「Eclipse UML」をつかって読みすすめた。
十分、対応関係がある上に、Eclipse と Eclipse UML の操作に親しむこともできた。
この本の存在意義としては、UMLで描いた図が結局どういう(Javaの)コードになるのか、というサンプル。
この点ではこれまでに読んだ本のなかでも充実しているうちに入ると思う。
デザイン・パターンに若干(ほんとにちょっとだけなのだけど)ふみこんだりと、ある程度ステップアップの余地もあり。
そんなに悪い本ではないという印象。
しかし、これを書くにあたって調べたところ、やはり Konesa は販売中止の旧製品となってしまった。(ちなみに現行製品は「Elapiz」で、Konesaでの資産が生かせるとなっているので、データをインポートすることはできるようだ。詳しくはこちらのPDF)
こういうことが起きると、書籍としての役割も賞味期限切れの感があるのは残念だ。
コメントを残す